作家紹介:千田 玲子

以前、仙台で行われた千田さんの個展に、県外からたまたま遊びに来ていた友人を連れて行ってところ、その友人が作品が並ぶ空間にいるうちに「ああ、何だか癒される…。」と言っていたのが印象に残っています。私はそれを聞いて、とても腑に落ちました。作品から発せられる、何とも言えない効能のようなものを感じていたからだと思います。

 

今回参加される、陶芸家・千田玲子さんは土という素材そのものの表情を活かした作品作りをされています。花器やオブジェ、器など、どの作品にも渋く、力強い土味のような物と共に繊細さも感じられます。土の塊の中をくりぬく「くりぬき」や灯油窯を使用して様々な焼き方にもこだわるなど、独自の技法を日々追求されながら作品作りをされています。


千田さんは東京のご出身。OLを経験された後、陶芸の道に転身、アトリエ飛行船陶芸研究所で講師などを務められました。その後三鷹でアトリエを構えて活動されたのち、10年ほど前に仙台へと拠点を移され、今では市内の自然豊かなアトリエにて活動されています。

 

また学生時代はアフリカの民俗学を研究されていたそうで、その後単身アフリカへ旅行に行くほど興味を持たれていたそうです。そう言われてみると、千田さんの作品には大地の力が宿ったような、文明に依存している現代の私たちに何かを訴えかけているような、そんな魅力を感じてしまいます。…コメントがだんだんスピリチュアルな、あやしい感じになってきてしまいましたね。

 

 

今回は花器や植木鉢、カップなどを出してくださる予定とのこと。自然の中で見るとどのように感じるのか、私も楽しみです。皆さんにも見て、手に取って、色々と感じていただきたいです。 <鈴木>

 

<作家からのひとことメーッセージ>

展示空間がまずあって、そこに自分の中で作品のイメージを膨らませる。

5月の緑のきれいな季節で屋外ということで、グリーンの器とお茶の器を考えている。

たくさん触れてもらえるような素材感と楽しさを追求したい。